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12.282017
太陽光発電設備の発電量低下について
お世話様です。
本日は、設備の最重要課題である発電量の低下について書きたいと思います。
発電設備の事業主様の一番の目的は、売電収益の最大化ということになるかと思います。
これを分解していくと、飲食店などと同じように、
①収益の拡大 ②コストの削減
ということになるかと思います。
切り分け方にもよりますが、①はさらに以下の2つにわけることができます。
②については、また別の機会にするとして①についてみていきます。
①-1 売電収益の増加 ①-2 売電ロスの減少
この中で、売電収益の増加については、現在のところ画期的な手法は見つかっていません。
(当社の情報で知らないだけかもしれませんが)
従って、売電ロスをいかに減らすかがどの設備でも最大の課題になっている言えるでしょう。
ロスを減らす為のアプローチとして、さらにロスを分けていくと
a 見えているロス(顕在化したロス) b 見えていないロス(潜在的なロス)
と分けられると思います。
ポイントは以下3点です。
point1 ロスをなるべく早く最大限見えるようにする。(潜在ロスを減らしていく)
point2 見えたロスをなるべく早く解決する。
point3 将来ロスになりそうな問題を未然に解決する。
上記3点を、②コストの削減と調整しながら体制を構築することが重要だと考えます。
point1は、ロスを極力見える化するということで、一番の対策はそれ相応の監視単位で
遠隔監視装置を設置するというのが一番の対策だと考えます。
先日あるオーナー様とお話をしていると、遠隔監視装置がないため、パワコン(PCS)の停止に気づかず
ある月の売電明細が0円になっていて初めて気づいた方がいらっしゃいましたが、このようなケースは
多数あります。1か月で気づいたのならまだしも、1年近く気づかれない方もいらっしゃいます。
低圧ですと、売電単価にもよりますが、年間収益200万円として、全台数PCS停止で1か月15万円~20万円。
結構な金額ですよね。従ってまだ未設置の設備では追加で設置をする必要があると考えます。
これは、屋根設置でも同様で、毎日パワコンの表示を見てチェックされる企業、オーナー様は
ほとんどいらっしゃいません。多くの設備で野立てと同じ状態になっていますので、
チェック体制のない屋根置き設備では必要だと考えます。
それ相応のというのは、低圧であればPCS毎に発電量をチェックできる細かさで、
高圧であれば、できればストリング単位で見れると良いのではないでしょうか。
低圧の場合、パワコン単位ですとストリングが1つ停止してれば発見できますが、大手メーカーのように
3台に1つのセンサーということになると、ストリングの停止に気づかない可能性があります。
コスト面でもPCS単位までであれば、大幅にコスト増になることはありません。
ぜひ未設置の企業様はご検討ください。(当社でも設置を行っております。)
ロスの見える化の2つ目の対策は、目視点検、I-Vカーブ測定を実施することです。頻度は細かいほど良いですが、
コストがありますので、低圧であれば最低年1回は必要と考えます。
目視点検とI-Vカーブ測定で、小さなロスを発見できます。
例えば、パネルのひび割れ、汚れ、雑草、モジュールの断線などの不具合は遠隔監視で分かりませんので
点検が必要になります。
point2 見えたロスをなるべく早く解決する。については、また次回記載いたします。
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